「3.11」あの日からのデザイン

「3.11」あの日からのデザイン

東日本大震災の日から2年が過ぎた。
この間、何度も東北の被災地に通った。
通えば通うほど、デザインとは何だろう、何だったんだろうと思う。
それは誰に向けて、そしていったい何のためにつくってきたのだろうと考えざるを得なかった。
「3.11」によって全てが変わった。
「3.11」という人類史上最大級の大地震・大津波が東北で起こり、
何万人という人々が命を落としてゆくのを見て、
その余りのショックから、人々は精神的には一緒に死んだも同然だったのです。
その絶望の中、人々は再び生まれ変わったのです。
「自分たちにも出来ることはないか。」
「人の役に立ちたい。」
今まで20世紀のデザインと言えばクオリティがテーマと言わんばかりの作品ばかりでしたが、
それはもはやこの時、傷ついた人を癒すことも、元気を与えることもできなかったのです。
いまや20世紀のデザインはここに幕を引いたと
は悟りました。

人々はこの大きな激動の中、
真のデザインはいかなるときも人々に勇気を与え、
希望を与えるものでなければならない。
デザインの流れは確実に方向転換したのです。
「3.11」で教えられたデザインの意味をしっかり自覚し、仕事をしていきたい。
「3.11」からが真の意味で21世紀です。
全ては終わり、全てがここから始まり、
デザインとは、コミュニケーションのことだ。
デザインとはMerryメイキングプロセスである。
またデザインは市場主語から人間主語へ。
被災地、東北はモノの復興からヒトの復興へ。
人間復興が大切である。

僕は被災地に向かった時、
東北の地で自分の故郷に帰ってきたと感じたのだ。
田舎がこんなに魅力的に思えたのは初めてであった。
自然の地に帰り着いたのかもしれない。
東京が失ってしまった豊かさが東北にはまだ残っている。
ここには人と自然が一体化された世界が存在しているからである。
21世紀の人間社会のモデルは、東京ではなく東北の地にあることを
大震災は
たちに教えてくれたのではないか。

自然への信頼、人間への信頼こそが、人間の笑顔こそが
人間の未来への希望であると考えるからである。
人間は今「笑顔」を何より必要としている。
「笑顔のための笑顔」
デザインとは平和・平安・幸福のために存在する。
東北の人々の笑顔から醸し出されるあたたかさ、優しさ、平和…。
それは現代の世界において最も欠落してしまった心の在り方ではないか。

国境を越え、時をも超えて東北の人々の笑顔はまるで夏の日の太陽のごとく輝き続けている。
東北の子どもたちの笑顔は未来への希望です。


<過去のコラム>

 

2012年コラム
「3.11」 あれから1年、明日へ歩く。

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