星の王子さま

 

ゴールデンウィークの最終日は、

松屋銀座で行われていた星の王子さま展をみてきました。

聖書の次に世界に広がっているというサンテグジュペリの名作。

世界何ヶ国語にも訳されて、日本では2005年に著作権が切れたために新訳や絵本が出版されてちょっとしたブームにもなったはず。

本のなかの柔らかなタッチの挿絵は著者本人によるもので、

今回はその原画や作品の中に登場するキーワードのエピソード、

星の王子さまをテーマにしたインスタレーションなどが展示されていました。

 

子供の頃から暗唱するくらい読み聞かせられてきた本だけど、

20歳になってようやくわかりはじめた一節があったり

まだ、わからない一節があったり。

久しぶりに開いてみると、いつも新しい言葉で大切なことを教えてくれる本。

 

なかでも、意地悪な薔薇の花のモデルが、

サンテグジュペリ本人の妻だったというエピソードはなんだかすごく素敵でした。

いつも着飾って本音を言わずに王子さまを困らせる薔薇の花、

王子さまはその花が嫌になって星を出て行くけれど

地球で出会ったキツネの言葉で薔薇の大切さに気づいて星へ帰ります。

生前のサンテグジュペリは王子さま同様、妻とは別居をしていたそうで、

その2人の関係はちょうど王子さまと薔薇の花に重なるのだそう。

そんなエピソードを知ると、

一冊の本も、長い長い手紙のように思えてきます。

 

一冊の本の中に眠っているさまざまな想いや、

作者の息遣いまで、本の重みの中に潜んでいるような気がしました。

 

久しぶりに、また読み返したいな。

 

みんなが持っているお気に入りの本にも、

きっと作者が誰かに宛てた想いがひそんでいるはず。

長い手紙のように、また読み返してみるのもいいかもしれません。

 

 

 

コウ

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