UMERRY at 上山集楽

2011年2月7日。
岡山県美作市上山棚田を初めて笑顔の傘が埋め尽くしたあの日の夜、
水谷が棚田団にエールを送った。

「今日は素晴らしくメリーな一日でした。
この棚田が本当の子どもたちの笑顔でいっぱいになる日も近いのでしょうね。
子どもたちが学んで育って繋がって食べて
その笑い声が棚田中に響く光景を想像するだけでわくわくします。
こんなステキな空間から発信する元気は、世界中に繋がっていきますよ。
上山棚田団は最高にメリーです。」

あの日から2年。
あの時、夢見た光景が実現する時が来た。
上山を笑顔いっぱいのMERRYな集楽にすること。

この地で3回目となるメリープロジェクト。
今回は250本の梅を植樹したことを記念して、
梅とメリーでウメリーと名付けられたイベント「ウメリー@上山集楽」を開催。
岡山県内外から多くの注目を集め、2日間で多くの人に参加していただきました。


ウメリー@上山集楽1日目
古民家さいぼう庵の上は耕作放棄地になっていました。

そこの竹やぶを刈り、新たに梅を植えようと
大人も子どもも集まって梅の苗木を植樹しました。
1本の棒のようで細い梅の木の植え方を
美作市地域おこし協力隊の梅谷さん(通称梅ちゃん)が指導。
梅を植えたらウメリー!笑顔の傘と自分の苗と記念撮影をします。
この日特別ゲストとして、安倍首相夫人の昭恵さんが上山を訪問。
植樹を記念して子どもたちの笑顔を一斉に開いたり、
植樹会場から笑顔の傘を持ってメリーウォークをしました。
土仕事を終えたみんなでメリーライスで作られたおにぎりや特製の豚汁を食べました。


今回のクライマックスは、
100の笑顔の傘と80の笑顔の連凧によるメリープロジェクト。
棚田で笑顔の連凧をあげるために「仙台凧の会」のみなさんも上山集楽に集結しました。
うまく風が吹けば、虹のような弧を描く笑顔の凧。
子どもたちも凧と傘を持ってスタンバイ。
雪が舞う上山棚田。風を待っていると「Umerryヘリコプター」が上空に登場。
雲間から青い空が見えてきました。
追い風が吹き、メリーな空間が生まれ、
空と棚田に笑顔が広がると、みんなが「わあ、きれい!」と歓声をあげました




この日のために用意した「Umerryヘリコプター」が
凧があがる瞬間を空撮でRSK岡山放送が抑えました。
このときの様子は3月20日(水)に「メッセージ(RSK岡山放送)」で放送予定です。
ヘリコプターに乗って棚田の風景を見たい!という要望により地元の人も順番に乗り
「自分の住んでいる棚田を上空から見れて感動!」という声があがりました。

かつて上山の千枚田と言われたこの場所には
30年前まで広大な土地に美しい里山の風景が広がっていました。
しかし昨今の過疎、高齢化の影響を受け、人口は激減。
手を付けることができなくなった田んぼは次第に藪が繁っていきました。

この上山集楽が再度、子どももおじいちゃんおばあちゃんも
みんな笑顔の集楽(集落ではなく、楽しいことが集まるところ)になるように
立ち上がったのが英田上山棚田団と美作市が採用した地域おこし協力隊の若者たち。
野焼きをして、藪だった田畑を次々と開墾し、
2年前よりさらに地元との信頼関係が築かれています。

ウメリー@上山集楽 2日目
朝から上山笑顔の撮影会。
ウメリー総合プロデューサーのフミメイさん、英田上山棚田団のかっちさん
この棚田の歴史をずっと追っている高田さんというメンバーとともに
家々を一軒ずつ訪問し、笑顔とMerryなメッセージを取材。
みなさん農業をやりながら、雨の日は書道、陶芸、コーラスなど
さまざまな趣味を持って暮らしていました。
現代の晴耕雨読。とっても丁寧に毎日を過ごしているようすでした。


上山との出会いを作ってくれた
もめさんのお子さん、風太くんの笑顔は本当にMerry。
子どもの笑顔は未来への希望、ここでもそれを実感しました。




午後は今年度英田小学校を卒業する6年生が
上山集楽にやってきて卒業記念に梅を植えました。
大人たちが子どもたちに笑顔の凧あげをお披露目。
みんなの気持ちが繋がって虹のカイトがあがりました。




「人は自然の中でこそ真の笑顔になる。ここで暮らす人たちの笑顔は素晴らしい」と水谷。
今や限界集落は閉塞的な場所ではなく、地域文化を継承しながら
ソーシャルネットワークをとおして世界中と繋がることができます。
英田上山棚田団のかっちさんは
「人と人とのつながりができる山間地域の可能性を
どんどん発信していきたい」と話しています。
上山集楽は多くの人が携わり、それぞれみんなが主体者意識を持って
さまざまなプロジェクトを行なってます。
つい最近はテレビを通じてこの場所を知ったタップダンサーもやってきて
英田上山達歩(タップ)団を結成し、棚田で1000人でタップすることを夢見ています。

山間地域は日本人が忘れ欠けている自然の恵み
他の生き物の恩恵によって米・野菜・果物・魚・肉・ 水が生まれ
これらを育て・漁をする人がいること
を教えてくれます。
一見当たり前のことですが、現代の子どもたちにこういった体験が足りません。
「食べること」に関する想像力、生きる力を身につけることができなければ、
未来の日本は衰退の一途をたどってしまいます。
ここ上山棚田の再生活動は農業をデザインすることを実践し、
まさに日本の最先端を行くMERRYな集楽。
農業をデザインすれば、日本は変わるのではないでしょうか。
ここでの暮らしがロールモデルとなり、世界中へと繋がっていくはずです。
2年前に夢見た「子どもがいっぱいのMERRYな上山棚田」の風景が現実となってきています。

「あなたにとってMERRY(楽しいこと、幸せなとき、将来の夢など)とは、何ですか?」
この質問に対して、上山棚田のみなさんの回答を取材しましたので、ご紹介します。

「毎日が楽しい・若い人とふれあいができる(協力隊)」
「写真撮影で多くの人と出会うことです」
「今の状態を楽しく守って暮らしていくこと」
「みんな一緒に笑顔でがんばってるのが嬉しい!」
「ひ孫に会う時」
「上山に協力隊の方が来てくれて今が楽しい毎日!!」
「上山が元気になったらいいな!」
「健康でゲートボール!」
「一期一会」
「コーラス会で唄う時」
「野菜づくり!息子と嫁がきたこと」
「お風呂に入っている時・水仙の花で前の田の畦をいっぱいに花を咲かせる」
「畑で作った野菜を収穫している時・旅行をしている時・いろんな国にいってみたい」
「お父さんと一緒に仕事すること」
「孫が就職していい職業につけますように…」
「ひとりで時間の制約なく自然に任せて自分の思うとおりの生活ができる」
「一緒に田んぼづくり!食うこと」
「自分気ままに田んぼをやること」
「一週間に一回御話し会に行くこと」

これからもMERRY PROJECTは上山集楽を応援し続けます。
ますます地方の笑顔が日本復興のチカラとなることを願って…。

山陽新聞「笑顔 棚田で”満開”」
産経新聞「棚田の笑顔 撮影 再生取り組むNPO」

ウメリー総合プロデューサ、フミメイの思いはこちら。
田中文脈研究所「ウメリー!物語するアート」
→http://bunmyaku.blogspot.jp/2013/03/blog-post.html

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