
国際ジャーナリストからの手紙
2013.01.21 9:46

国際フリーフォトグラファー(USA)・日本写真協会会員の報道写真家
時田まさよしさんから、お手紙と写真が届きましたのでご紹介します。
写真の中で、背景の閖上富士の山に一本の松が残っています。
ご存知かと思いますが、この松の枝先まで津波の高さが来ました。
そして多くの尊い命が奪われてしまったのです。
その場所に被災地の子どもの素晴らしい笑顔が
力強くエネルギーを発しているところが凄い。
その図柄はまさに「希望の光」であり、
「未来の宝」としてこの写真が私は好きです。
元旦における笑顔の傘とメッセージ凧の企画はグッド!
じつにいい企画ですね。
被災地では、残念ながらほど遠い復興の道ですが
町の行事・学校の行事に合わせて開催するのも
「復興の光」として、この子どもたちの笑顔は子ども同士、
大人にもポジティブなエネルギーを与えてくれるものと思います。
大変でしょうが、是非この企画を拡大して欲しいと思います。
お互いに、みんなでがんばりましょう。
〈写真上・左下〉笑顔の背景に見える山は
津波のときに逃げ遅れた人々が急遽この日和山に逃げ上ったが、
津波は楽々とこの小山を飲み込んしまい、多くの人が犠牲になった。
その上にあった富士主姫神社は、跡形もなく流されてしまった。
名取市閖上地区の住民にとって、日和山はまさに祈りの山になっている。
〈写真中2枚〉閖上港にあがった80枚の笑顔の連凧
〈写真右下〉背景は震災がれきの分別・破砕・焼却をする海に浮かぶガレキ処理場。
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笑顔を取り戻す1年に。
初日の出。青空に広がる、笑顔のたこ。