
東松島で希望の種まき
2012.06.12 17:48

2012年3月11日、関西の神戸に集まった12,000人の想い。
風にのって東北に届けとみんなで一つになりました。
あさがおの種付きカードに1765名の方が思いやりのメッセージ。
あさがおの花言葉は「愛情のキズナ」
東北との愛情を育み、絆を深めることが、復興を超えた取り組みになると信じ動いたのです。
2012年6月7日
台風の予測が嘘のように晴天。
午前中は東松島の大塩小学校、浜市小学校の生徒たちにあさがおの種を贈呈。
そして一人ひとりにメッセージを読み上げ、一緒に種植えを行いました。
浜市小学校は学校が被災し、小野小学校の3Fでみんな勉強しています。
みんな笑顔で迎えてくれ、必ず大きな花を咲かせると約束してくれました。
午後からは東松島高校で種植え。
実は、ここの生徒の小林さきえちゃんが素晴らしい活躍をしてくれました。
二日間の学校や施設の事前調整や当日のお手伝いをしてくれました。
何故、手伝ってくれるかを聞くと
「震災直後、メリープロジェクトが避難所の人を笑顔に、また自分も笑顔になったから、
もっと多くの人を笑顔にしたいから、動きたくなったんです。」
と笑顔で、けど真剣に語ってくれました。
避難所で元気を振りまいていた弟のゆうせいくんとお母さんも一緒に
今回の活動にご協力いただきました。
少し雨が降っていたのですが、その瞬間雨があがり、大きな虹がかかっていました。
7日最後は小野風の子公園仮設住宅。
着いた瞬間、子どもが駆けまわっていました。
そこで暮らしているおばあちゃんが、自分の孫じゃないけど自分の孫みたいって。
他人でも、みんな家族でした。
絶望を味わったのにも関わらず、希望に進む皆さんの心を感じ、
本当に人って美しいと心から感じました。
8日も東松島、天気は快晴。
鳴瀬幼稚園、矢本はなぶさ幼稚園でも種植え。
お礼のお遊戯が可愛すぎました。
この子どもたちの笑顔を守りたい。
この震災を忘れるのではなく、
この震災があったから、みんなで笑顔あふれる未来を目指すことができたと
そうでなかったら亡くなった尊い多くの犠牲者の命に報いることができないと。
みんな毎日水をやって、水やりシールをあさがおカレンダーに貼って、
いっぱいになったら感謝状を渡すことを約束しました。
また成長過程も関西に届けてくれます。
今回は、一方的な支援ではなく、
お互いに絆を育み合う事が目的です。
あさがおが大きく咲いて園児の笑顔と一緒に送られてきたらどうでしょうか?
メッセージをを書いてくれた多くの方は、きっと東北を忘れることはないでしょう。
お昼からは根古仮設住宅。
仮設住宅の人たちから、とても多くのことを学ぶことができました。
すべてを分け合い、いつも助け合い、みんなで協力し合って生きるということ。
今まで、一人に一枚のメッセージカードを渡してきたのですが、
今日いてない人や、友達にも渡したいと多くもらってくれました。
みんな家族なんだなってやっぱりこの仮説住宅でも感じました。
また仮設住宅内できゅうりの浅漬けやほうれん草の和え物もご馳走になり、
皆さんのあたたかさに触れ、さらに自分の使命観が大きくなりました。
8日最後は老人ホームのさつき苑。
車椅子に乗りながら皆で種植え。
しわくちゃの笑顔が子どもみたいに輝いていました。
今回のプロジェクトは一過性の取り組みではありません。
来年はあさがおを産業にします。
収穫した種の販売や、花染め、押し花カード等。
多くの人が一つになり、
何か忘れてかけていた大切なコトを思い出し、
次の世代の幸せ・笑顔を考えるきっかけとなるような、
そんなずっとずっと続くプロジェクトに。
また花がさく頃、みんなの笑顔に会いに
あさがおの街、笑顔が咲く東松島へ。