贈った四つ葉のクローバー1万本!

秋田県からの心温まる素敵なニュースを引用してお届けします。 

贈った四つ葉のクローバー1万本 

秋田市のタクシードライバー

タクシードライバーが乗客にプレゼントしてきた四つ葉のクローバーが、1万本を突破した。贈り主は「タクシーセンターあい」(秋田市)に勤務する今井泉さん(62)=大仙市協和。乗客が乗車して最初に止まった信号で四つ葉を手渡すと、一瞬で笑顔に変わる—喜ぶ表情を見たくて4年前から休日返上で探してきた贈り物は今月16日、五けたに乗った。

初めて四つ葉を手渡したのは2004年7月。暗く沈んだ表情の若い女性に、「どうしたの」と問い掛けると、「彼氏とうまくいってないの」とポツリ。昼間に同僚と偶然見つけた四つ葉を挟んでいた手帳から取り出し、差し出した。その瞬間「うわぁ、すごい。これでまたうまくいくかも」と女性の表情が明るくなった。「お客さんに幸せな気持ちや元気を配っていきたい」。その翌日から四つ葉探しがスタートした。

4月から11月にかけ、休日は大仙市の自宅周辺で、勤務日は待機場所の秋田市の病院の近くで1日4、5時間探す。しかし、いつも見つかるというわけではない。そのため、発泡スチロールの箱に見つけた四つ葉を栽培して、増やすなど独自の増殖方法も考案。箱から1日で200本も採取したこともあったという。

採取した四つ葉は電話帳に一枚ずつ挟む。変色を防ぐためにその作業を4回繰り返す。手渡せる状態までは10日ほどかかる。それでも全体の1割はカビが生えてしまうなど失敗作となる。「大変な作業だけど、お客さんの喜ぶ顔が目に浮かぶから頑張れる。苦じゃないよ」

結婚式を挙げた新婚さんには七つ葉を、1度だけ見つけたことのある八つ葉は婚約者の親族が危篤だという人にプレゼントした。最も印象に残っているのは、お礼の手紙を送ってくれた受験生のお母さん。昨年冬、差し出された四つ葉をわらをもつかむ気持ちで受け取った彼女は合格の喜び、そして感謝の気持ちを手紙につづっていた。

「人を幸せな気持ちにできる活動を続けてきてよかった」。1万本を突破した今、六つ葉から年に2、3本しか見つからない七つ葉を育てることにも挑戦している。花言葉の「幸運」を一人でも多くの人に届けるため、「地震などでつらい思いをしている子どももいる。乗車してくれる大人だけではなく、子どもたちにも四つ葉を配りたい」と話している。

(2008/05/28 15:01 さきがけ on TheWeb より引用)

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