
雨を恵みにカエル、笑顔の川内村!
2013.10.21 21:24

緑豊かな山林、農産物、温泉、広大な自然とそこで暮らす生き物たち。
村人たちが守り育んできた郷土、福島県川内村。
東日本大震災のあと、一時、すべての住民が村の外に避難したこの場所で、
昨年に続き2度目となる「かわうち復興祭」が開催されました。
さまざまな事情がある中でも、なんとか村人が帰って来られる場所にしたい。
そして、元気な姿を全国に見せたい。
村長さんと村民たちの強い想いで始まったこの復興祭で、MERRY PROJECTは
地元のみなさんといっしょに、笑顔を発信してきました!
大粒の雨に誘われて、復興祭会場に巨大なカエルが出現!
「笑顔でカエル川内村」プロジェクトのシンボルとなるカエルは、
村の天然記念物・モリアオガエルとしてもお馴染みの人気者です。
川内村を“笑顔で帰る”場所に…思いはひとつ。
10月6日の事前ワークショップにはじまり、おうちに持ち帰っての作品づくり、
地元の鈴木造園のみなさんや三進金属工業チームの方々によるカエルタワーづくりと、
それぞれが復興のシンボル完成を目指して、今日までの時間を過ごしてきました。
全員で同じ未来を見つめながら、被災地の子どもたちの笑顔の傘を開きます。
観客席からあがった「おぉー!」という声と拍手で、復興祭の幕が上がりました!
この日最初に紙皿アートに挑戦されたのは、環境大臣の石原伸晃さん。
「ぼくの特徴は、このまゆ毛なんですよ。」と私たちを和ませながら
キャンディの包み紙や絵の具を使って、ご自身にそっくりの(?)笑顔を作っていただきました!
「MERRY PROJECTのことは、テレビなどで観てよく知っていますよ」と嬉しい一言も!
いち早く帰村宣言し行政組織を戻した川内村の思いに、環境省も応えなくてならない。
と話されていた石原さんらしく、村の方々にも笑顔で歩み寄る姿が印象的でした。
そして、イベント開始と同時に、10月6日の事前ワークショップに参加していたご家族が
自宅でつくってきた作品を抱えて集まって来ました。
前回「紙ヒコーキをつくることが好き」と言っていた男の子に再会し、
好きなことを尋ねてみると「笑顔のお皿をつくることが好き」と、うれしい変化が!
中には、何時間も夢中で作り続ける男の子も居ました。
「大きくなったら画家になれるかもね!」と声をかけると
「画家ってなに?」と言っていたその直後、お父さんに向かって
「決めた!ぼく、将来画家になる!」と宣言。
画家という言葉さえ知らなかった少年が、ひとつのMERRY(夢)を見つけた瞬間でした。
こんな風に、村の人たちの何かを“変える”キッカケの役割を果たせたのは、
継続的なプロジェクトならではの喜びです。
アート皿初挑戦の子どもたちも負けてはいません!
目の前に並んだ材料に反応し、個性豊かな笑顔を次々生み出すその瞬発力には思わず感心。
今朝までは裸で寒そうだったカエルタワーが、
色とりどりのあたたかい笑顔で埋められてゆく様子に
来場者も思わず足を止めてニッコリしていました!
「新しい川内を復興させるには、まず一歩を踏み出さないと奇跡は起こらない」
開会式でそんな言葉を投げかけた遠藤雄幸村長は、
このプロジェクトの“一歩”にも、快く力を貸してくださいました!
笑顔満点のMERRYな村長さんに照らされて歩んできた川内村。
今年からコメの作付け再開、水耕栽培施設「川内高原農産物栽培工場」の本格稼動など
村の農作物も徐々に元気を取り戻してつつあります。
そんな村自慢の食をアピールすべく、イワナの塩焼き、焼き栗、きのこ汁など
地元商工会や農家による出店も大盛況!
一方ステージでは、ゲストや地元のパフォーマーによるプログラムが盛りだくさん。
やなせたかしさんが亡くなってから初となるアンパンマンショーは、
子どもだけでなく、大人たちにも勇気を与えてくれました。
さて、笑顔の紙皿づくりもいよいよ佳境!
若者からおじいちゃんおばあちゃんまで、大人も皆入り混じって
子どもたちといっしょに夢中でアーティストになっています。
いつかみんなの筆が紙皿を飛び出し、笑顔を描くキャンバスを
周りの人、村、街、日本、世界、地球へと広げてゆくはず。
老若男女がひとつのテーブルを囲って笑顔をつくる姿は、
そんな未来のMERRYを想像させてくれました。
約300枚のお皿でカエルタワーが覆われ、復興際もフィナーレです。
来場者たちが見守る中、川内村の村長さんと、村人である男の子が
いっしょに最後の1枚を取り付けてタワーがついに完成!
“笑顔のカエル”を取り囲み、笑顔の傘を開いてイベントを締めくくりました。
村にかえる
村をかえる
村をかんがえる
村がよみがえる…
さまざまな“カエル”を育てるために、川内村に降り注いだ恵みの雨。
村のみんなでつくり上げた大きなカエルの姿は、この雨を喜んでいるように見えました。
「笑顔でカエル川内村」プロジェクトは、始まったばかり…
これからも、村の方々と共にMERRYな村づくりを継続していきます!
今回ご協力頂いたみなさん、本当にありがとうございました。
笑顔のカエルタワーは、会場となった「いわなの郷 ふれあい交流館」に展示中です。
そして、村のみなさんがつくった笑顔のアート皿は写真撮影しタイルに焼き付け、
来年春に再開する「かわうちの湯」の壁面として村に残されます!
そちらの続報もお楽しみに!
今回のワークショップでは、株式会社 竹尾の色用紙と、
バニーコールアート株式会社の絵具を、画材として提供して頂きました。
ご協力ありがとうございました。
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→MERRY NEWS「いよいよ復興祭!笑顔でカエル川内村」
→INFOMATION「笑顔でカエル川内村@かわうち復興祭」
→福島県川内村役場Webサイト
→三進金属工業Webサイト
→鈴木造園Webサイト