
VIK
2016.09.15 12:36
リオパラリンピックの開会式の中では、今回もカラフルな傘が登場。
両足が義足の女性ダンサーとロボットが一緒にサンバを踊ったりと、
子どもから大人まで、障害の有無を問わず、
多くの人が参加したダイバーシティ&インクルージョンな開会式であった。
159カ国・地域と難民選手団の入場行進では、
国名が書かれたパズルのピースを一つずつ、先頭の女性が持ち寄った。
裏返すと、選手たちの顔写真。
すべてが場内に敷き詰められ、会場が暗転すると、脈動する心臓が映し出された。
今回、これらのパラリンピックの開会式の演出に携わったのは、
ブラジルを代表する現代アーティストのヴィック・ムニーズ氏。
実は、ヴィックさんとは5月にニューヨークで、東京とリオを笑顔でつなぐプロジェクトを相談していました。
残念ながら、リオの治安の悪化による、デモなどの影響により、学校は閉鎖。
ヴィックさんとのコラボレーションを見送ることとなりましたが、
引き続き、ヴィックさんとは、笑顔で繋がるプロジェクトを行いたいと思っています。
パラリンピックの開会式のクライマックス。
式典が終盤にさしかかると会場は土砂降りに。
聖火点灯に向けたリレーでは、パラの陸上金メダリスト、マルシア・マルサールさんが右手で杖をついて
一歩一歩前に進んだが、バランスを崩して転倒。
会場の観客が皆、一斉に立ち上がった。
スタッフに助けられ、立ち上がって再び歩き出すと、この日一番の拍手が注がれた。
「誰にも心があり、その心から人間の力が生まれる。そこに障害の有無は関係ない」。
大会組織委員会は式に込めた思いをそう説明していた。
みんなで助け合い、思いやりの心を一人一人が持つことが、大事だということ。