復興へのエール。 笑顔の傘満開。

Vol.348 2011.05.31 TUE




1)オープニング
被災地の人々に希望の笑顔を咲かせようというコンセプトのもと、
MERRY SMILE ACTIONを六本木ヒルズアリーナにて開催しました。

5月28日(土)天気はあいにくの雨でしたが、それもまたMERRY。
なぜなら今回の空間コンセプトは「Rainbow Drop」という
会場いっぱいに希望のカラフルな雫が集まって、虹の掛橋になるのです。
笑顔の傘と虹の雫が雨にピッタリ。
この雨が止む時には、被災地の人々の涙が止んで笑顔になって欲しいと思う。
「雨にも負けず、風にも負けず」心を込めて、被災者が主役となり、楽しみ、
感動させられるイベントにするために、想いと情熱でまとめあげました。
会場は、東北の子どもたちの笑顔ののぼりや、B倍ポスターが広がり、
笑顔・笑顔・笑顔の空間が完成!

11:00 にイベントオープン。
会場では、福島県いわき市から「がんばっぺ!いわき」オール日本キャラバンの
皆さんが、美味しい新鮮な野菜を持って来てくれました。風評被害はとても深刻な問題。
少しでも早く風評被害が無くなる様に、福島の野菜を買いましょう!

そして12:00 からはいよいよオープニングがスタート!
当日、会場には宮城と福島から40人の被災者を招待。
宮城の東松島市からは、漁師の大友さん、小林さん、熊谷さん、そしてゆうせい君のご家族、
いわき市からは平第一幼稚園の子どもたち、東京からは旧赤坂プリンスに避難している方々が
来てくれました。

いわき市副市長、福島県議会議員の清水さん、
そして港区議会議員のゆうきさんにご挨拶をいただきました。

1人1人、ステージに上がってもらい、それぞれの想いを語っていただき、
その後、先日撮影した笑顔で作った笑顔の傘をプレゼント。
津波で家を失った被災者の小林繁子さんは「いろんな方がいるのに笑って生きるって言ったら
悪いけれども、でも私はそうやって生きます。泣いてたって始まんないから」と話してくれました。

「子どもたちの笑顔、そして大人の笑顔は未来への希望です!」
東北の笑顔の傘をステージの上で一斉に開いてもらいました。
その後、会場の来場者も一緒になって笑顔の傘280本をみんなで開きました。
会場の何処を見ても笑顔・笑顔!笑顔の花がアリーナに広がりました。

2)SMILE ACT
そしてSMILE ACTチームも六本木ヒルズから東京タワーまで、メリーウォークを
スタート!被災地の涙の雨が止む様に、1つでも多くの笑顔が生まれる様に
願いながら歩きました。→詳しくは、後日MERRY NEWSでレポートします!

3)東日本支援アーティストステージ
オープニングの後からは、様々なアーティストやパフォーマーが、人々を元気に、
そして一人でも多くの人を笑顔にするためにMERRYなステージを披露してくれました。
いわき市からはスパリゾートハワイアンズ・ダンシングチームであるフラガール。
フラガールは現在、復興の象徴として全国を巡業中。人々に「元気と勇気」を与えるために、
ハワイアンフラダンスを披露してくれました。



他にもマイケルやもさん、しおりさん、由里絵さん、谷崎テトラさんと松山、BeeBeeさん、
あかつさん、幸せ屋、こたつガール、☆krulu.s☆さん、ソウルジャンクションズさん 、
NICE GIRL プロジェクト!さん、谷崎テトラさんと松山麻奈美さん、フィリックスなど多くの
アーティストが参加してくれました。


会場内では、被災地へメッセージを送るために、こたつガールと一緒にMERRY CARDを書いて、
虹色のプールにためて、みんな一緒にこたつに入ってコミュニケーションを楽しんでいました。
テントブースの裏にはこれまで集まったMERRY CARDや東北の子どもたちの笑顔を
一緒に展示しました。

4)MERRY MUSIC トークイベント
そして、MERRY MUSICトークイベント。
つんく♂さんと水谷によるトークセッションです。
MERRYのテーマソングが流れる中で、つんく♂さんは、今月の18、19日に、岩手・陸前高田などの避難所を慰問したことを語ってくれました。
「テレビや報道で見ているのとは違うドラマがありまして、行って分かることはたくさんあった」「子供たちの笑顔が大切」と実感したそうです。
「笑顔が町や村を盛り上げていて、笑顔が必要だなと思いました。被災地はすさまじい状況でしたが、子どもたちの屈託のない真っすぐな笑顔は、 苦しみも悲しみをチャラにするパワーを
持っています。ここから踏ん張れる未来があると信じていけたら」と祈るように呼びかけました。
そして、東北で取材してきたMERRY ALBUMを披露。つんく♂さん作曲の
MERRYのテーマに合わせて、被災地の人達のMERRYな笑顔とメッセージがとても感動的。

5 )フィナーレ
そして、いよいよフィナーレ!
つんく♂さんは、被災地の子どもたちの屈託の無い笑顔にパワーをもらい、
「小さな愛が集まれば、大きな力になる」という想いを込めて制作した楽曲
「Love is here ~希望の光~」を全員で観客500人の前で、合唱しました。
歌の途中で、観客は被災地の子供たちの笑顔がプリントされた
280本の笑顔の傘を一斉に開き、”笑顔の花”を咲かせて、歌と一緒に復興へエールを送りました。

会場は異様な程の笑顔の空間になり、これまでに無いほどのパワーで包まれました。
最後にもう一度、会場の皆さんと笑顔の傘280本を一斉に開き、記念撮影。
NHKをはじめ、産經新聞や東京新聞、MXテレビ、日本テレビなど
多くの報道陣から取材を受けました。→パブリシティ掲載はこちらからご覧頂けます

18:00。
7時間に渡るイベントが終った。
「感動と繋がり」の一日でした。
ただきれいに傘を開くだけではなく、
見に来た人達にどうMERRYになってもらうか
被災地の人達がどうしたら主役になれるか
すべての人々にどのように感動させられるか?
「感動」をデザインしたい。

今回のイベントを次に繫がなくてはいけない。
また、人と人との「繋がり」をデザインしたい。
いろいろな繋がりを大切にしたい。
笑顔のコミュニケーションをどう繋げていくか?
一日で終わるのではなく、次に繋げなくてはいけない。

被災地との繋がり、新しいソーシャルとの繋がり、今日出会った人との繋がり、
全ての繋がりを大切に、今後に繋げたい。

どんどん大震災も風化している。
もう東京ではすっかり忘れかかっている。
企業もこの2ヶ月の赤字を取り戻そうとまた3.11の以前に戻ってしまった。
今回のイベント協力もとても難しかった。
企業からの残念な話もあった。
しかし、こんな未来へのMERRYな約束もした。
漁師の大友さんとは、新しい船が出来たら乗せて頂くこと。
小林さん、熊谷さんとは新しい家ができたら招待していただくこと。
長い道のりかもしれないが、一日も早い復興を願う。

震災後約40日で被災地を訪れてから、約1ヶ月で全てのデザインをしました。
思い返せば、5月28日は、正に「雨ニモマケズ」の一日だった。

「雨ニモマケズ」
雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだをもち
慾はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり
そして忘れず
野原の松の林の陰の
小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろといい
日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものに
わたしは
なりたい

宮澤賢治

賢治の心 岩手から世界へ
岩手で生まれ育った詩人、宮澤賢治が生まれたのは、1896年8月27日。
マグニチュード8.2とされる明治三陸地震の2ヶ月後。東北の沿岸部を大津波が襲った。
死者・行方不明者は2万2千人にのぼった。亡くなる約半年前の1933年3月3日には約3千人の死者・行方不明者が出た昭和三陸地震(マグニチュード8.1)が起きた。
地震の4日後、賢治は知人にあてたはがきに「被害は津波に寄るもの最多く海岸は実に悲惨です」と記している。「雨ニモマケズ」は賢治が亡くなる二年前、病床で手帳に鉛筆でしたためたという。
戦時中から、苦難を耐え忍ぶ象徴として広くよまれてきた。
詩には、賢治自身が体感してきた悲しみや苦しみが集約されている。
心の支えや癒しになりうるものとして、賢治の詩が人々の心に根付いていたのだろう。

宮澤賢治の代表作「雨ニモマケズ」が、大震災の惨禍に打ちひしがれる人達へのメッセージとして、国内に、そして海外に広がっている。「困難な今こそ、賢治の詩を胸に強い気持ちを持って欲しい」賢治の言葉を借りた、応援のエール。避難所で暮らす若者は20冊ほどあった宮澤賢治の作品をほぼ全部読んだそうで、「賢治もつらい状況を乗り越えた人。今の私の状況と、賢治の「雨ニモマケズ」の詩は合っていると感じた。大変だけど頑張りたい」と話していたそうだ。

被災地の人達も毎日「雨にも負けず、風にも負けず、地震にも負けず、津波にも負けず、
原発にも負けず、風評被害にも負けず」頑張っている。

継続は力なり。どんなに困難なことでも継続すること。
次に繋がるように、もっともっと頑張っていきたい。

宮澤賢治が求めていた心、優しさの心、いつも静かに笑っている。
優しさが一番の武器になる。
笑顔が一番の武器になる。
笑顔の力を信じています。



6 )笑顔のグラフィックデザイン

先日、被災地のB倍ポスターを福島県といわき市に200セット贈呈した。
いわき市長もみんな大喜びで、街中に掲出するとのこと。
街がMERRYな笑顔で繋がることを願う。
今回はこのポスターを会場の壁面という壁面に張り出し、笑顔の空間を作った。
また六本木ヒルズのビジョンやモニターにMERRYな笑顔が登場した。
縦型3連モニターでは、笑顔がどんどんスライドしていくというこれまでにない試みの映像を
森ビルが協力して制作してくれました。この日、六本木ヒルズの中は東北の笑顔で包まれました。

→詳しくはMerry News「MERRYなB倍ポスター贈呈式」
https://www.merryproject.com/news/2011/05/2332/

イベントが終了し、雨に濡れたのぼりや笑顔の傘を屋上で日干ししました。
風が強く吹き、はためいて、まるで鯉のぼりのように、バタバタと笑顔の旗が青空を泳いでいるようでした。

7)パブリシティ掲載情報まとめ
5月28日のMERRY SMILE ACTIONのイベントに関する掲載情報は下記になりました。
→パブリシティ掲載はこちらからご覧頂けます

<TV> 計3番組
・NHK ニュース
・NHK おはよう日本
・東京MX

<新聞> 計7紙
・産經新聞
・サンスポ
・東京新聞
・中日新聞
・北陸中日新聞
・河北新報
・日刊スポーツ

<web> 計15サイト
・毎日新聞デジタル
・asahi.com
・Girls News
・msn産経
・yahoo
・おはよう日本
・サンスポ
・テレビ朝日
・まんたんウェブ
・中日スポーツ
・東京MX
・日刊スポーツ
・日本テレビ24
・六本木ヒルズ
・六本木経済新聞
・いま六本木ドットコム

<ラジオ> 計3局
・NHKラジオセンター
・J-WAVE
・ラジオ福島

<その他> 計1
・日テレ ワンセグ芸能情報

8)募金・チャリティ 集計結果
当日集められた募金額が合計で ¥24,918- でした!
(募金箱+アーティストCDやグッズ販売より募金+キッチンカー売上げより募金)
このお金はMERRY PROJECTが責任を持って、
現地のNPOと一緒に被災地の復興のために役立てます。
着々と次のステップに進めようと準備しておりますので
また吉報をお待ちください。

募金して下さった皆さん本当にありがとうございました。
被災地に1つでも多くの笑顔が生まれる様に、
MERRY PROEJCTも頑張ります。応援よろしくお願い致します。

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